あいころも

日々のあれこれ、短歌など。ときどきによって変わります。


春。
この季節は散歩するだけで、心浮き立つ。
たぶんどんなテーマパークよりも
毎年かならずやってきてくれるこのパステルカラーの世界が好きだ。

お昼休みに散歩をする。

さくらは散りはじめたり、陽当たりのいい木は一足先に枝先は葉が茂っている。

さくらと一緒に目につくのが椿。

品種改良で薔薇のようにゴージャスになって、庭先の木に
びっしりと花をつかせている。
ひらひら、ふわふわ、こんもり。
侘助のような慎ましさは消え、解放されて楽しんでいるよう
藪椿のような田舎っぽさもなく、洋風に洗練されている。

それでもやっぱり椿だから、一番きれいな時
花首ごと地に落ちる。
いろんな花の筵が敷かれる今だけど、ひときわクッションの効いた
厚手の敷物となっている。

2015040612420000 (3)

写真はアスファルトに落ちていたおおきな花首。

なにかまだ話したいことはある?
もう語り尽くしたかい?
それともなにも考えずに咲いていたかな?
木でも道でも咲きつづけることに変わりはないのかな?

椿というと、激しさや強さを秘めた花として見ていたけど
歩いて眺めたら、今までのイメージが刷新された。
短歌などを読んで、概念を通して椿を見ていたとこもあったのかもしれないな。

椿と出会い直せそうな予感がするのでした。


コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット